私がMGFに乗る前はユーノスロードスターに9年乗りました。

 

想い出深いエピソードを紹介します。

 

 

 

猫の家

 

 毎日の開閉でロードスターの幌はボロボロになっていました。屋根の破れたところはタイルの目地を埋めるシリコンを塗りたくってあり、後ろのスクリーンは割れた個所がいくつもあり、修繕が追いつかないので放置していました。

 そのころ、家の庭でノラネコが5匹ほど生まれ元気に育っていました。そうです。ロードスターは猫の家になってしまったのです。

最初は気づかなかったのですが、ある日の朝、会社に行こうとクルマに乗りこもうとすると、助手席から後ろのスクリーンめがけて2匹の子猫が飛び出し、あっという間に逃げて行きました。助手席にオシッコの臭いを残して。

 それから私と猫の知恵比べが始まりました。スクリーンの割れたところをテープで修繕してみましたが、猫がスクリーンに乗ると、その重さでテープが剥がれてしまうのです。次に、スクリーンの上に発砲スチロールの箱(80×30cm)を置いて重りを載せておきました。これは面倒ですが、自信ありました。しかし、なんと猫は、その箱を押しのけ、やはり侵入していたのです。毛玉を吐いたものが残っていて確認できました。

 もう過剰なほどに入り口をふさぐ他ないため、さきほどの発砲スチロール箱を2個並べてスクリーン全体を覆ってしまうようにしました。重りもレンガを使い、動かせないようにします。これで完璧でした。

 このバリケードによって猫はその後侵入しなくなりました。しかし、毎日ガレージに停めた後に発砲の箱のせるのは、かなり面倒です。なんとかならないものか。私は悩んでいました。

 

解体屋にロードスター

 

 エンジンは快調なのに幌がボロくて私のロードスターはみすぼらしいなと、悩んでいたある日、会社の帰りに通るクルマの解体屋に遠くからロードスターらしき物体が積まれているのが見えました。